2009/05/31

1Q84

私は以前から村上春樹が好きです。
彼の持つ思想、人生に向けてのメッセージ、苦悩、精神の病、そうしたものが、非常に私の水に馴染むのです。
人生のつらい時期、たまたま彼の著作「羊をめぐる冒険」「ダンス・ダンス・ダンス」に巡り会って以来、そう感じています。

彼の本は、辛い時に読むと、尚いっそう辛くなります。しかしその辛さは、辛さと向き合わずに生きていくよりも確実に辛さを逓減してくれます。
1Q84の中でも言っていることですが、痛みは伴うものなのです。辛さを癒すための、痛みを伴う対処療法。治療と言えるかもしれないと期待もしています。それが私にとっての村上春樹です。

今、ちょうど1Q84が発売されたこの時期に、私はたまたま辛い時期にあります。以前苦しんでいた時にたまたま「羊をめぐる冒険」に出会った時のように、たまたま発売と辛い時期が重なりました。

別段、この偶然性に意味を感じ、それ故に「村上信者」と揶揄されるような立場に立つつもりはありません。単に、辛い時に読むにはなかなかハードな思想だけれど、辛い時に読むほど、人生の色彩について考える事ができるようになる。自分の頭を使って生きることができるようになる。そんな本だと思う、ということです。

村上春樹のファンに「信者」という言葉が使われるのは、彼の著作は物語であると共に、思想であるからなのか、などとふと思いました。


Amazonの書評を見ていて、「これまでの焼き直し」「ノルウェイの森とハードボイルド・ワンダーランドをいいとこどりした」といったものがありました。私も正直、そのように思います。しかしそのことが著作の価値を損なうかといえば、そうではありません。
むしろ焼き直しであればあるほど、それは正しい姿勢であると感じられます。同じ事が、繰り返し違う言葉で語られる。それは実に悪くないことです。

自分の内面と深く向き合う作業は、しんどいものです。しかし、それがない人生は、やはり魅力のないものに思えるのです。
このしんどい作業に向き合わせてくれる村上春樹さんと、その著作に感謝を。

2009/05/07

続・Oracle現場ワザのメモ書き

PCTFREE:PCTは%の略だった。ブロック周りの話
recursive calls:ディクショナリ・キャッシュに無い場合の再読み込み
elapsed time: トータルでかかった時間。CPU Timeが速くてもこれが遅けりゃだめ
索引が無効なケース:列名に関数とか使ったらアウト
文字コードをUTF−8にすると、JDBCドライバでの変換がなくなるので高速。ただし日本語は全て3バイトになる